特別受益を否定する相手に対し,調査嘱託を申し立てることで特別受益を認めさせた事例
紛争の相手方は,被相続人から生前に多額の援助を受けていましたが,調停においてそれを認めず,証拠の提出も拒否しました。このままであると相手の特別受益を認定されないため,裁判所に調査嘱託を申し入れ,相手方の同意なく銀行からの取引履歴を開示してもらいました。
予想通り,その中に被相続人からの援助の履歴が残っていたので,それを証拠として援用することで,当方の主張を通すことができました。
証拠隠しという卑怯な戦法を使う相手方でしたが,適切な対応をすることで,当方の主張を通すことに成功した事例です。